
ーその疑問にお答えします。
本記事の内容
- 序章:おすすめのニキビ市販薬【厳選6選】
- ニキビ市販薬を選ぶ際のポイント
- 【思春期ニキビ】におすすめの市販薬
- 【大人ニキビ】におすすめの市販薬
- 【+α】併用するといいもの
- 【おまけ情報】ふさわしくないニキビ薬2つ
私は美容クリニックカウンセラーの経歴があり、長年自身もニキビ肌で苦しめられてきました(現在も)。そんな私が過去の経験も踏まえ、数あるニキビの市販薬の中で良かったものや成分上良いであろうおすすめの薬を厳選してご紹介します。
目次
序章:おすすめのニキビ市販薬【厳選6選】
ここで紹介するニキビ市販薬は、実際に使ったものもあれば、使っていない物も含まれています。
ならばどういう基準で厳選したのかというと、過去に自分で使った体験も含め、「成分構成」、「想定されるテクスチャー」、「うたわれている製品特徴」より絞り込みました。適当にコレ、コレっとあるものを並べただけの一覧ではありません。
よって、肌別に合わせて以下の6つに厳選しました。
思春期ニキビ
- アクネス アクネ治療薬
- クレアラシル(肌色タイプ)
- アンナザルベ・エース
大人ニキビ
- ペアアクネ
- イハダアクネキュアクリーム
- アポスティークリーム
ニキビ市販薬を選ぶ際のポイント
ニキビ市販薬を選ぶポイントはずばり、自分のニキビに適した成分が入っているかどうか見極める事です。
それにはニキビの発生原因を知る必要がありますし、成分についての知識も必要です。これらを分かりやすく説明します。
- ニキビの原因と症状
- ニキビ治療に効果的な成分
ニキビの原因と症状
ニキビは、肌のターンオーバーの乱れによる角質肥厚、皮脂過剰分泌により、毛穴が詰まることが原因です。毛穴詰まりが起きると皮脂が排出されずに更に毛穴に溜まってしまい、皮脂を栄養源としているアクネ菌が増殖。
炎症を起こし、やがて膿を作り、発疹となります。更に炎症が進んでしまうと毛穴の壁を破壊し、ニキビ跡として残ってしまいます。
つまり、過剰な皮脂、毛穴詰まり、炎症がニキビの発生機序です。
この機序は一緒ですが、それらを招く肌の土台そのものが違うという点で、ニキビは下記2点に分別できます。
- 皮脂の多い「思春期ニキビ」
- ホルモンバランスからくる「大人ニキビ」
ニキビ治療に効果的な成分
ニキビを改善するには、発生原因と症状から分かるように、殺菌、抗炎症、皮脂抑制、角質軟化が求められます。
ですから、これらに効果がある成分が入っているか、とういうのが市販薬を選ぶ際のポイントです。以下代表的なニキビ市販薬の成分です。というか、もうほとんどがこれです。
殺菌 | イソプロピルメチルフェノール、レゾルシン、 |
抗炎症 | イブプロフェンピコノール、グリチルリチン酸ニカリウム、 |
皮脂抑制、角質軟化 | イオウ、サリチル酸 |
血行促進、抗酸化 | ビタミンE酢酸エステル、トコフェロール酢酸エステル |
しかし、先述したようにニキビには「思春期ニキビ」「大人ニキビ」があります。
思春期ニキビは皮脂過剰分泌が原因ですので、イオウ配合の薬がおすすめです。一方大人ニキビの方がこれを使うとかえって乾燥してしまうので、あまりお勧めしません。
【思春期ニキビ】におすすめの市販薬
思春期ニキビは過剰な皮脂分泌が原因で起こりますので、なるべく皮脂吸着、角質柔軟作用のあるものがおすすめです。
アクネス ニキビ治療薬
有効成分
イオウ、レゾルシン、グリチルレチン酸、トコフェロール酢酸エステル
皮脂吸着、角質軟化、殺菌、抗炎症、血行促進、全て入っているのが素晴らしい。ビタミンEの作用で血行を促進させ、回復へと導いてくれます。割とさらっとして使いやすいクリームでした。
クレアラシル ニキビ治療薬クリーム(肌色タイプ)
有効成分
イオウ、レゾルシン、グリチルレチン酸二カリウム、トコフェロール酢酸エステル
皮脂吸着、角質軟化、殺菌、抗炎症、血行促進に加え、ニキビの赤みを消してくれる肌色タイプなので、メイクはできないけどニキビを隠したいという方には使いやすいでしょう(白色タイプもあります)。
アンナザルベ・エース
有効成分
イオウ、レゾルシン、グリチルレチン酸
皮脂吸着、角質軟化、殺菌、抗炎症作用はありますが、血行促進成分は入っていません。ビタミンEが肌に合わないという方はこちらを選択してみてもいいでしょう。値段が他の薬に比べて手頃なので、安価に済ませたいという方には魅力的です。
【大人ニキビ】におすすめの市販薬
大人のニキビは皮脂を抑制すると乾燥肌になりますから、なるべくイオウが入っていないものがお勧めです。
ペアアクネクリームW
有効成分
イブプロフェンピコノール、イソプロピルメチルフェノール
消炎、殺菌効果があります。
クリームなのですが、塗ると透明になるので上からメイクできます。私も使った事ありますが、ベースメイクがヨレたりせず、普通にメイクをすることが出来たので扱いやすい印象があります。
イハダ アクネキュアクリーム
有効成分
イブプロフェンピコノール、イソプロピルメチルフェノール
ペアアクネ同様、消炎と殺菌作用のある薬ですが、こちらの方がよりさっぱりと使えました。グリーンティーの香りが爽やかで、忙しい方のちょっとした癒しにもなるかと。
アポスティークリーム
有効成分
イブプロフェンピコノール、イソプロピルメチルフェノール、ビタミンE酢酸エステル
消炎、殺菌、血行促進作用があり、大人ニキビの市販薬の中では成分的には充実しています。湿潤剤としてヒアルロン酸ナトリウム、グリセリンを配合しているので、乾燥からくるニキビにもいいでしょう。
【+α】併用するといいもの
これらの市販薬に加え、ローションタイプのニキビ対応製品を顔全体に塗布するとより効果的です。
ニキビ市販薬はニキビのある部分のみに使うので、今あるニキビに対応したものとなっています。ローションタイプなら化粧水のように使え、ピンポイントではなく、顔全体でのニキビ予防が期待できるでしょう。
ペアアクネリキッド治療薬は思春期ニキビ、大人ニキビの両方に使えます。不要な角質を除去し、でき始めのニキビにも対応しています。
有効成分
サリチル酸、イソプロピルメチルフェノール、アラントイン
【おまけ情報】ふさわしくないニキビ薬2つ
最近ネット上でニキビの神薬とあがめられている市販薬があるのですが、下記2点はおすすめしません。
- オロナイン軟膏
- テラ・コートリル
オロナインはただの消毒剤。
軽いニキビの殺菌としては使えるのですが、これだけでは炎症性のニキビには使っても期待できる効果は無いでしょう。それなら抗炎症、皮脂分泌抑制の成分が加わったニキビ薬を使うべきです。
テラ・コートリルにはステロイド剤が入っています。
皮膚科でニキビ治療としてステロイドはほとんど処方されません。炎症を止める効果はありますが、免疫を下げてしまうので、よりニキビが悪化する場合があります。
きちんと成分をみてから買いましょう。
ニキビ市販薬:まとめ
他にも様々なニキビ市販薬がありますが、どれも成分は似たようなものです。
これらを使ってもなかなかニキビがよくならない場合は皮膚科を受診しましょう。治らず放っておくとより悪化してニキビ跡クレーターを残してしまう事があります。
ニキビには「尋常性ざ瘡」という病名がきちんとついていますので、ニキビごときで病院?と思わず、気軽に受診してみて下さい。
過去に「即効性のあるニキビの治し方【ニキビ歴20年以上の私がおすすめ】」と題する記事を執筆したのですが、病院でのニキビ治療にも触れているので、是非合わせて読んでみて下さい。
-
-
即効性のあるニキビの治し方【ニキビ歴20年以上の私がおすすめ】
続きを見る
ー以上です。