顎プロテーゼ入れ替えた私の体験談【ダウンタイム、痛み、食事は？】

私は20代の時に顎プロテーゼを入れましたが、形が気に入らず数年前に入れ替えました。

入れ替え時の痛み、ダウンタイムの過ごし方、食事はどうしてたのかなど私の体験談としてブログに綴りましたので顎プロテーゼを検討されている方の参考になればと思います。

術後の結果としましては、入れ替えて良かったけどプロテーゼのみでは理想の形にするのは難しく、思ったようにはならないのだなと入れ替えた今思っている次第です。

ちゅる美

個人的に私の場合は骨切りした方が良いように思います。

私が顎プロテーゼを入れ替えた経緯

私は顎プロテーゼを入れる前はヒアルロン酸注入で顎を出していました。

しかし理想の形にするにはかなりの量が必要であり、1回約80,000円ほどかかるうえ1年程で吸収されてしまうので非常にコスパが悪いと感じました。なので思い切ってプロテーゼを挿入する事に決めました。

顎プロテーゼはヒアルロン酸注入よりもしっかり前に出す事が出来て満足はしていました。しかしなんだか大きいような気がしてきてもっと小さく上品な顎にしたいなぁと10年程ずっと考えていました。

そして踏ん切りがついたのが平成終わりらへん。環境の変化でダウンタイムが取れるようになったので入れ替えする事に決めました。

かかった費用

顎プロテーゼの入れ替え費用は消費税込みで¥310,000でした。

ちなみに最初にプロテーゼを入れたクリニックとは違う所です。なぜなら院長が死亡したのでクリニック自体が無くなってしまったからです。

顎プロテーゼを入れ替えた私の体験談【画像あり】

顎プロテーゼを入れ替えた私の体験談をビフォーアフター画像付きで紹介いたします。腫れている写真が苦手な方は戻るボタンを押して下さい。

手術の流れ

顎プロテーゼ入れ替えの手術の流れは下記の通りでした。

術中の様子

以前顎プロテーゼ入れた時は途中まで静脈麻酔併用でしたのでそこまで恐怖感もなければ麻酔の痛みも感じなかったのですが、入れ替え時は局所麻酔のみだったので痛みと恐怖との戦いでした。

ちゅる美

静脈麻酔すると唾液を飲み込めなくなったり舌が落ちて危ないので、麻酔管理が整っていないクリニックでは顎の手術の際はあまり静脈麻酔を併用しない方が良いと再手術したクリニックでは言われました。

麻酔はまず口腔側の下唇の付け根に打つのですが、痛み軽減の為に歯科用の表面麻酔剤を塗ってくれたので刺す痛みはありませんでした。しかし液が入るのがとっても痛い！ズーンと骨にメリメリするような痛み。

その後に顎表面に麻酔するのですがすでに内側の麻酔が効いているので刺す痛みはゼロ。しかし液が入る時はやっぱり痛い。

顎の手術は麻酔液を沢山いれてプクーっと風船みたいに膨らませてから行うのでかなりの液を入れられます。なのですごく痛かったのです。

手術中はゴリゴリと骨膜を剥がすのが本当に恐怖でした。ゴリゴリが頭に響くんです…。私も一応美容外科で働いていましたから今どんな状態になっているのか想像するのに容易でした。ですから余計恐怖を増幅させてしまったのです。

ダウンタイムと痛み

顎プロテーゼ入れ替えの手術が終わって帰宅後、徐々に痛みが強くなってきました。

経験上、顎の手術は目や鼻、ワキガ手術よりも痛かったです！！

本当に痛いです！！

処方されたロキソニンを飲むもののズーンとした痛みが続き熱っぽい感じもありました。薬の作用が切れると悶絶する程痛い！！なので薬が切れる前に追加必須。強い痛みは2日程続きました。夜寝るのも辛くて熟睡できませんでした。

固定が取れるまで歯磨きは出来ないので、それまでの間は処方されたイソジンでうがいします。地味にこれがキツイ。歯が磨けないので口の中が気持ち悪くムズムズ感がありました。

術後の腫れは手術翌日から3日にかけてしっかり風船みたいに腫れるのですが、正面よりも顎下に強く出ました。

手術後当日

手術後3日経過

手術後当日

手術後3日経過

手術後当日

手術後3日経過

テーピングが取れてからは割と早いスピードで腫れと内出血が引いていきました。

とはいえ1か月はまだ腫れが残っておりプロテーゼも馴染んでいない感じ。輪郭が三日月みたいで下に間延びしたような変な顔でしたからマスクが手放せませんでした。

完成形には3か月程月日を要しました。

ビフォーアフター

顎プロテーゼ入れ替えのビフォーアフターを写真付きで紹介します。

残念ながら顎プロテーゼ1回目の手術前の写真が無い為すでにプロテーゼが入っている入れ替え前と入れ替え後の比較写真となります。

横に大きかったプロテーゼの幅を小さくし、上の厚みを少し削って下の方に山が来るようにプロテーゼを作成し入れ替えました。

希望としては正面から見た時にシャープでシュッとした顎にしたかったのですが、元々の骨格の影響で理想の形にする事は不可能でした。よってあまり変わり映えがしません。

真横の写真はあまり変化が確認できませんでしたので省きます。実物では違いが分かるのですが写真だと難しいですね。

入れ替え前

入れ替え後

入れ替え前

入れ替え後

主人からはどこが変わったのか分からないと言われました。

しかし私としては前よりも多少顎が小さくなり、下に少しだけ尖らせる事が出来たかなぁという実感があります。とはいえわずかな変化ですからほぼ自己満の世界ではあります。

でも、自分がなりたい理想の顎では無いのでやはり限界がある事を痛感しました。

ダウンタイム時の食事について

美容整形後のダウンタイム時は傷の治りを少しでも早める為にしっかりと栄養を摂る事が大切であり、なるべく野菜多めの食事が最適です。特に傷の修復を助ける亜鉛を摂取すると良い(※)と言われています。

とはいえ口元の手術は口が明けにくくなっており咀嚼が難しいのでしばらくの間流動食にせざるを得ません。そこで私は手術前にあらかじめ豚汁、野菜スープを沢山作っておき、術後、食べる際にミキサーでポタージュにしてから食べました。

これがものすごく美味しい。思った以上に野菜がたっぷりと取れますし固形物がドロドロになっているので噛む必要は無く口に流すだけで美味しい食事がとれます。

固定が取れ、徐々に口が空くようになってきたら少し柔らかく煮込んだうどんを食べていました。

ちゅる美

※オーストラリアで粉瘤の手術をした時に医師から「傷痕をなるべく綺麗にする為に牡蠣食べろ」と言われました。多分亜鉛とか他の栄養素が豊富だからだと思います。

顎プロテーゼのメリット、デメリット

顎プロテーゼのメリットは、やはりヒアルロン酸と比べると持ちは良いですししっかりボリュームも出せる点でしょう。侵襲性の高い骨切りよりもハードルは低いですし、気に入らなければ抜去できる点もメリットだと私は感じました。

しかし顎プロテーゼとはいえ理想の形にすることは難しく、特に尖ったようなシャープな顎にするのはかなり無理があると思いました。その点に関しては口ゴボさん、よほどの顎無しさん以外でしたらヒアルロン酸の方が理想の形にしやすいかもしれません。

ちゅる美

私は以前ヒアルロン酸で顎を出していましたが、その時の方が形が理想に近く気に入っていました。

顎プロテーゼの骨吸収について

顎プロテーゼを入れると骨吸収が起こって顎の骨が凹むと言われています。

これはプロテーゼが骨を押す事によって起こる事なのですが、ヒアルロン酸でも同じ事が起こると言われているので何もプロテーゼに限った話ではありません。

Bone resorption under the implant's surface in contact with the mandible is a high risk and occurs quite often.

Possible etiologies of bone resorption are inadequate implant positioning, soft tissue pressure on the implant, subperiosteal placement, oversized prosthesis selection, implant compactness and firmness, sex, and age.

引用元：AJO-DO「Bone resorption under chin implants」

プロテーゼを入れる位置や大きさなど適切な方法での手術でしたらそこまで顕著に骨吸収が進む訳ではないそうです。が、骨に力が加わっている以上リスクはあります。

私の場合、顎プロテーゼ歴10年以上ですが、ある病気の為に検査した結果そこまでの骨吸収は起こっていませんでした。起こっていてもほんのちょっと程度との事。

骨吸収の度合いは人それぞれ個人差があります。リスクをしっかり念頭に入れた上で良い選択をして欲しいと思います。

おわりに：顎プロテーゼで理想形は難しかった

顎のヒアルロン酸、プロテーゼ入れ替えを経験した私の感想としては、顎プロテーゼのみで理想の形を作るのはほぼ不可能であるという事。

鼻の整形にしても鼻筋をただ通すだけではなく鼻翼、鼻中隔、鼻尖などフルでアプローチをかけなければ理想の形にならないのと同じです。

入れれば高さは出ます。しかし、高さだけです。顎プロテーゼのみで写真加工アプリのようにシュッと尖ったシャープで小さな顎にする事はほぼファンタジーでしょう。

ー以上です。