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グルテンフリーとは?効果あるの?【科学的根拠から解説】

グルテンフリーとは?効果あるの?【科学的根拠から解説】

 

コンコン
話題になっているグルテンフリーとは一体何?どんな効果があるの?本当にやって意味あるの?

 

こんにちは。元美容外科カウンセラーのちゅる美です。

グルテンフリーを気にした生活を送っている方がSNS等で目立つここ数年。それに伴いグルテンフリー食品が市場に続々と登場しています。

実践している方たちはフリーにした事で体調が良くなった、減量できたといった効果を実感しているようです。

しかしグルテンフリーが健康に良いという科学的根拠は実はない事をご存知でしょうか。一部の疾患の方に適した食事法であって、それ以外の方には全く不必要であり、むしろ栄養が足らず健康にマイナスだという事実を是非知って頂きたい。

健康マーケットにおいてただ利用されているという真実をお伝えしたく、今回この記事を執筆しました。

グルテンフリーをすでに始めている方、これから実践しようと思っていた方は是非この記事をお読みになり改めて必要性について考えて頂ければと思います。

 

この記事は参考の為下記の書籍を元に執筆しており、発行者様より許可済みです。また、その他の参考文献についてはページ下部に記しています。

世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事
2018年4月26日発行
著者:津川友介
発行者:駒橋憲一
発行所:東洋経済新報社

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結論だけ読みたい人向けのまとめ

  1. グルテンフリーが健康に良い根拠はない
  2. セリアック病、小麦アレルギー等の人以外気にする必要性は無い
  3. グルテンフリーはむしろ栄養が足らない
  4. 健康マーケットに利用されているに過ぎない

 

グルテンフリーとは

グルテンフリー(ダイエット)とは、グルテンを含む食品を避けた食事療法の事です。

グルテンは小麦、大麦などに含まれているたんぱく質の一種。ですから小麦製品の代わりに米粉やでんぷんを使った食品を用いて調理します。

小麦

 

しかし小麦製品には食物繊維、ビタミンB群、マグネシウム、鉄などの栄養素が多く含まれている為フリーにしてしまうと栄養が足りなくなります。ですから野菜、果物、米、肉、魚で栄養を補う方法が取られています。

 

なぜグルテンが悪なのか

グルテンが悪とされている理由を説明します。

小麦に水を加えて練るとネバネバしてきますよね。このノリのような成分がまさしくグルテンです。

グルテンは腸内では吸収されにくいそうで、他の栄養素の吸収を阻害するのだそうです。ですからグルテンを摂取する事で、体質によっては消化不良、便秘、下痢、アレルギー反応といった症状の引き金となるようです。

 

グルテンフリーの効果

グルテンフリーにする事で下記の効果があるとされています。あくまでも広く知れ渡っている効果について列挙したまでで根拠はありませんが。

  • 便秘、下痢、腸内環境の改善
  • 肌荒れ、ニキビなどの肌トラブルの予防
  • 倦怠感、疲労感を取り除く
  • ダイエットになる
  • 良い肉体作りになる

グルテンを避けた食生活にする事でお腹の調子が良くなり、それに伴い肌荒れが解消し、他にも様々な利益を体にもたらしてくれるのだそうです。

 

なぜここまで流行っているのか

グルテンフリーの発端は、デニスのジョコビッチ選手が食事をグルテンフリーにしたところテニスのパフォーマンスが飛躍的に上がり快進撃したのがきっかけ。

 

ノバク・ジョコビッチ

引用元:Wikipedia

 

その後彼は「ジョコビッチの生まれ変わる食事~あなたの人生を激変させる14日間プログラム」という本を出版し、多くのモデルやアスリートが取り入れたことでグルテンフリーブームが沸き起こりました。

 

グルテンフリーは本当に効果があるのか

グルテンフリーは本当に効果があるのでしょうか。

いくつかの研究データによるとグルテンフリーには根拠が無く、必要性は無い、というのが結論です。

 

グルテンが健康に悪いという根拠はない

先述したようにグルテンは腸内で吸収されにくく、様々な不調をきたす事が一部の否定的なメディアでは言われています。

ネズミにグルテンを与えた結果炎症が起きたり、食事中のグルテンを控える事で糖尿病を予防する事ができたという報告があるのですが、人間においての研究ではグルテンが悪影響を及ぼす科学的根拠は全くなく、むしろその反対の研究結果が得られているようです。

 

Negative media attention on wheat and gluten has caused some people to doubt its place in a healthful diet. There is little published research to support these claims; in fact published research suggests the opposite.

引用元:ハーバード公衆衛生大学院『Gluten: A Benefit or Harm to the Body?

 

ダイエット効果の根拠も乏しい

グルテンフリーにする事でダイエットになると言われていますが、これについても根拠は大変乏しいようです。

食物繊維を豊富に含む茶色い炭水化物の代わりに白米、米粉といった白い炭水化物の摂取量が増える為、糖質の摂取量が自然と増えますからかえってダイエットには悪いといわれています。

いくつかの研究では、グルテンを含まない食事をとっている人(セリアック病の人を含む)の間で体重増加と肥満の傾向が見られたという報告があります。

 

白い炭水化物がなぜ体に悪いのか

白い炭水化物が体に悪いといわれている理由は、ほぼ糖質だからです。ここでは白米を例にとって考えます。白米は砂糖みたいに甘くはないのですが、精米する過程において食物繊維が取り除かれており、体の中で糖に分解、吸収される為、炭水化物ですが本質的には糖と同じであるとされています。結果多く摂りすぎると糖尿病リスクなど様々な健康問題を引き起こします。

 

 

セリアック病、アレルギー以外必要ない

セリアック病に苦しむ女性

 

グルテンフリーはそもそも「グルテン過敏症」や「グルテン不耐症」といったグルテンを摂取する事で下痢を引き起こすセリアック病の方の為の食事療法です。

欧米では0.5~1.0%の人が罹患されているようですが、日本人では0.05%と大変罹患率は低く非常に稀な病気な為、日本人はほぼ当てはまる人はいないでしょう。

また、一部小麦アレルギーの方も小麦自体を控える必要がある為、自然とグルテンフリーの食生活になる事と思います。

よって、ほとんどの健康な方にはグルテンフリーは必要ありません。

 

Avoiding gluten makes sense for people with celiac disease, wheat allergy or those who feel unwell when they consume gluten.

引用元:ハーバード公衆衛生大学院『Ditch the Gluten, Improve Your Health?

 

グルテンフリーはむしろ不健康

とはいっても、多くの方はグルテンフリーがなんだか健康に良さそうというイメージで好んで取り入れる方がいます。

グルテンフリー食は従来の食品よりもミネラル、ビタミンが多い為栄養価が高いと考えられているのですが、グルテンフリー食品には食物繊維が少なく、糖分と脂肪が多い傾向があります。

小麦製品には多くの栄養が詰まっているので、これらを避ける事で栄養が不十分となるので健康な方が行うとむしろ不健康になると懸念されています。

よって、栄養豊富な茶色の炭水化物を摂取し、野菜、果物、魚、ナッツ類をバランスよく摂取する「地中海食」が多くの方の健康増進につながると考えられるのではないでしょうか。

 

グルテンフリーのマーケットに惑わされてはいけない

グルテンフリーが人気の健康法となってから、食品業界は2013年から2015年にかけて136%成長し、2015年の売上高は約120億ドルに上ったという報告があり、また、世界のグルテンフリー製品の市場規模は2019年に216.1億ドルと推定され、2020年から2027年の予測期間中に9.2%の年平均成長率で拡大すると予想されています。

そしてセリアック病を患っていない健康な人がグルテンフリー製品の最大の購入者であることが調査で分かっている事に驚きを隠せません。

しかし実際にはグルテンフリー食品はただ高価なだけで、健康面においては価値がないと考えられています

通販サイトやちょっと洒落たスーパーには実に多くのグルテンフリー食品が販売されています。またグルテンフリー食を提供する飲食店も増えており、このような風潮によってより一層「グルテン=悪」という考えが広まっていると言えます。

これは資本主義経済として健康ブームに乗っかった商売に利用されているという点を忘れないで欲しいものです。

 

まとめ:グルテンフリーは必要ない

グルテンフリーは科学的根拠が無く、特定の疾患が無い限りする必要は全くありません。

「グルテン悪」の考えは誇張され過ぎており、一部のマーケットで良いように使われているだけに過ぎず、むしろグルテンフリー食品は高価な割に栄養が足らず殆ど無駄に終わります。

有名人がやっているからと安易な気持ちで行うべきではなく、これはグルテンフリーに限った話ではない事を念頭にいれ、正しい健康生活を送りたいものです。

 

参考文献

・ハーバード公衆衛生大学院『Gluten: A Benefit or Harm to the Body?』(最終閲覧日:2021年3月24日)
https://www.hsph.harvard.edu/nutritionsource/gluten/

・ハーバード公衆衛生大学院『Ditch the Gluten, Improve Your Health?』(最終閲覧日:2021年3月25日)
https://www.health.harvard.edu/staying-healthy/ditch-the-gluten-improve-your-health

・Grand Vew Research『Gluten-Free Products Market Size』(最終閲覧日:2021年3月26日)
https://www.grandviewresearch.com/industry-analysis/gluten-free-products-market

・Mayo Clinic『Nutrition and healthy eating』(最終閲覧日:2021年3月25日)
https://www.mayoclinic.org/healthy-lifestyle/nutrition-and-healthy-eating/expert-answers/is-gluten-free-healthy/faq-20348653

 

この記事を書いた人

ちゅる美

ちゅる美

有資格エステティシャン、元美容外科カウンセラー。
職場で得た知見、自信の体験を元に美容情報を発信している美容ブロガー。遺伝によるニキビ肌に悩まされており、現在もニキビと闘っている。

 

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水野ちえ美(ちゅる美) 日本エステティック業協会認定エステティシャン 【経歴】美顔、痩身、脱毛エステサロン勤務▶美容整形外科クリニックにて美容カウンセラー▶美容ライター

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