
ずばり、
成長因子EGF、FGFでしょう。
再生医療から生まれた成長因子EGF、FGFは、細胞を増殖させ、肌を再構築するという、細胞レベルでのケアが可能。
実際に医療でも使用されている位、素晴らしい効果を秘めています。
ニキビ跡クレーター改善のためのセルフダーマローラーの導入美容液として使うと更に効果アップ。
今日は成長因子の素晴らしさについて説明します。
本記事はこんな方におすすめ
- 肌全体の質を良くしたい
- ニキビ跡クレーターを本気でケアしたい
- セルフダーマローラに使うおすすめの美容液が知りたい
- ニキビ跡ケアしながらアンチエイジングもしたい
目次
成長因子の減少による肌変化
年齢とともにニキビ跡は治りにくくなります。
他にも、蚊に刺された跡、キズ跡の治りが悪かったり、くすみ、シワ、シミ、タルミなどのエイジングサインが出てきたりと、年齢上がれば上がる程、様々な肌トラブルに悩まされます。
若いころの肌と何かが違う
その老化サインは、体内にある成長因子である、EGF(上皮細胞増殖因子)やFGF(繊維芽細胞増殖因子)が減少している事と関係しています。
特に20代後半位から成長因子の量が急激に減少します。
よって、細胞の再生力が弱くなってしまい、ダメージ修復力の低下、新陳代謝の遅れが肌に現れ始めてしまうのです。
ニキビ跡、シワ、シミ、タルミ、毛穴の下垂、クスミなど、全ては肌内部の新陳代謝の遅れが原因の一つです。
老化=成長因子減少=新陳代謝の遅れ
成長因子が失われることにより、私たちの肌は細胞レベルから弱り始めるのでこの成分を外から補充してあげる事がニキビ跡のケア、アンチエイジングには必要です。
成長因子は沢山の種類が存在していますが、この記事では主に化粧品や美容クリニックでの取り扱いが多い成長因子EGF、FGFについて触れていきます。
成長因子EGFとは:効果や歴史について
成長因子【EGF】とは、人間が元々持っている新しい細胞の産生を促すペプチドの一つであり、上皮細胞増殖因子とも呼ばれています。
EGFは20歳をピークに急激に減少し始め、40歳頃になると約3分の1の量に減少すると言われています。
健康な若者の肌の再生周期(ターンオーバー)は約24日~28日間ですが、25歳を過ぎた頃には28日~42日間と長くなってしまうのは、このEGFが減少しているためだそうです。
キズの治りを促進する効果
古い皮膚細胞を新しく生まれ変わらせる働きがあります。
表皮の新陳代謝を早める作用がある事から、ニキビ跡クレーター、ニキビ跡色素沈着、そしてキズ跡を修復し、治りを早めてくれます。
傷の回復促進といった目的で医療分野でも活躍されている成分でもあります。
成長因子EGFの歴史
成長因子EGFはアメリカ合衆国の研究者であるスタンリー・コーエン博士により発見されました。
この方は1986年にノーベル生理学・医学賞を受賞した経歴を持っています。
発見当時は多くのEGFを抽出することが出来なかった為ごく限られた機関にだけ利用されていました。
当然ながら美容の分野に使用する事は無く、私達一般人もその存在すら耳にする事はありませんでした。
当時はとても高価な成分だったそうで、価格はなんと1gあたり8000万円もしたそうです。
その後研究が進み、抽出も昔に比べ容易になってきました。
十数年の歳月を経てやっと2005年に厚生労働省より化粧品使用の認可がおり、EGFを配合したスキンケア製品が誕生する事となり、正式に全成分表示ヒトオリゴペプチド-1として登録されました。
EGFマークとは
現在ではこのEGFは様々な化粧品に配合されるようになり、身近な美容成分としての地位を確立しています。
しかし、ただ配合されていれば良いというものでは無く、一定の品質と濃度をクリアする事でその効果を最大限発揮する事ができるのだそうです。
そこで日本EGF協会はEGFの品質と濃度の基準を設けており、その基準をクリアした商品にのみ認定シールを貼っています。
しかし、このマークが付いていなくても高配合の化粧品はいくつか存在します。
このような協会のマークを付けようと思うと製造方法に制限が起こり得る可能性があり、独自の理念を覆さない化粧品の製造を行っている所ではマークを付けたくても付けられないという事態にあるわけです。
マークが無いからといってEGFの濃度が低い、品質が悪いとは一概には言えません。
成長因子FGFとは:効果と歴史について
成長因子FGFもEGFと同じくグロスファクター、成長因子の一つです。
真皮層にある繊維芽細胞(コラーゲン)を増殖させる作用があり、繊維芽細胞増殖因子と言われています。
EGFと違うところと言えば、作用する場所が違う、という事です。
コラーゲンを増やす効果
FGFは繊維芽細胞増殖因子と言われている通り、表皮の下にある真皮層の繊維芽細胞(コラーゲン)を増やします。
肌のハリや弾力を保つのに欠かせないコラーゲン。
タルミやシワといった、肌にハリをもたらす事と深く関わりがある成分です。
年齢と供にコラーゲンやエラスチンが減少していきますので、その減少を抑える為にも不可欠。
成長因子FGFの歴史
1974年、ゴスポダロビッツらが、線維芽細胞の増殖を促進するタンパク質をウシ脳下垂体から発見したのが始まりです。
FGFはEGF同様もともと体内で作られるものですが、バイオ技術の発達によって製造が出来るようなりました。
製造方法が特殊で困難なためとても高価な成分でした。
なんと、1gあたり158 億円‼
こんなにも高価なものですから、当然高すぎて商品化することが出来ませんでした。
今では製造技術も上がって原価も安くなり、化粧品として配合することが出来るようになりました。
FGFマークとは
EGFやFGFの健全な普及を目的とした特定非営利活動法人である日本EGF協会によって、品質保証マークが発行されています。
EGFの配合量などに関するガイドラインを設けていまして、それらをクリアした製品に対してマークを発行していますから、購入する時の参考になりますね。
しかし、EGFの項目でも書きましたが、マークがついて無いからといって品質が悪いというわけではありません。
医療現場で大活躍
成長因子FGFは、医療現場でも実際に使われています。
床ずれや火傷の治療として実際に医療現場で使われている薬、フィブラストスプレーがその代表薬です。
そして今では多くの美容クリニックのニキビクレーター治療、エイジング治療において、この成長因子FGFが用いられるようになりました。
私の働いていた美容クリニックで人気ナンバー1の治療が、この成長因子FGF注射。

実際に元職場で使っていたFGF注射
FGFを気になる部分に細かく注射していくだけで、ニキビ跡クレーター、ゴルゴ線、マリオネットライン、法令線、こめかみのくぼみ、コケた頬など、窪んでいる部分がふっくらとし、肌自体が若返っていきます。
ヒアルロン酸注射のように一時的に異物で盛り上げ目立たせなくするのではなく、肌に若返りのスイッチを入れてあげるという感じでして元に戻ることはありません。
ついでに肌のキメも整ってきますので肌質向上にもなります。
私はこの治療をされた患者を何人もみているのですが、全ての患者さんに良い結果が出ており、皆さんとても満足されていました。
EGF、FGFのおさらい
分かりやすいように、2つの成長因子のおさらいを。
EGF:表皮の新陳代謝の促進
FGF:線維芽細胞の増殖を促進

EGFとFGFは併用すると効果的
この二つの成長因子は一緒に使うと効果的です。
1997年、アメリカのブラウン博士は、「皮膚老化を抑制する方法」という特許を取得しました。
その中での実験において、FGFのみを使用した場合、コラーゲン合成にかかわるアミノ酸が45%増加。
それに対して、EGFとFGFを併せた場合は80%増加したことが分かったそうです。
それぞれ働いている作用が違う成分なだけに、EGF、FGFを併せて使った方が効果的といえるでしょう。
美肌治療の効果をアップする成長因子のすすめ
日頃のスキンケアにおいて、成長因子EGF、FGFの使用は大変おすすめです。
また、美容クリニックの施術の際や、ご自身でのセルフダーマローラーに取り入れると更に効果的。
特に肌に穴を空けるフラクショナルレーザーやダーマローラーを受けた際は、この成長因子を塗ることで肌の奥に入れ込むことが出来ます。
実際に美容クリニックでは、成長因子のシートマスクを処置後の肌に貼ったり、成長因子美容液を塗布したりして、美容治療の更なる効果アップを狙っています。

実際に使っていた成長因子美容液の一つ
また、キズ修復力があがるので、レーザーやダーマローラーなどのダウンタイムの軽減にもつながります。
おすすめ!成長因子美容液EGF、FGF配合化粧品
以上の理由から、成長因子EGF、FGFの美容液をニキビ跡、傷跡、アンチエイジングのスキンケアとして使うことをお勧めします。
同年代の人達と比べると明らかに肌の質が違ってくるのを実感できるでしょう。
そして、頑固なニキビ跡クレーターに関しては、成長因子美容液をセルフダーマローラーの際に使用することで、ローラー単独でケアするよりも1.5倍効果がアップすると感じています。
私がセルフダーマローラー、レーザー治療後のトリートメントとして併用しているのが、セルビックのEGF・FGF美容液。
セルビックの成長因子美容液は、肌の細胞活性力を最大限に引き出す適正な配合量にしている事により、NPO法人日本EGF協会の厳格な認定基準をクリアし認定を受けています。
また、EGF、FGFそれぞれを単独で製品化しており、各々の効果を最大限発揮できるように作られています。
トライアルセットだとパウチになっているから持ち運びしやすいです。
私はフラクショナルレーザー照射の時に必ずクリニックに持っていってます。

ピクセルレーザー&成長因子美容液
まとめ:ニキビ跡クレーターは成長因子美容液が重要
いかがでしたか。
ニキビ跡クレーターやキズ跡といった、真皮層にまで及ぶ肌トラブルには、肌の再生力を上げることが大切。
それには細胞を増殖させる成長因子EGF、FGFの使用が改善への近道です。
とはいえ、完璧に治すことは難しいです。
それはどの方法を使っても、です。
それでも、少しでもブツブツニキビ跡クレーターが綺麗になれれば嬉しいものですよね。
是非「成長因子EGF、FGF」を味方につけてみてください。
