乾燥肌

問題になったヒルドイドの処方制限とは?【使用者が振り返ってみた】

2020年10月20日

ヒルドイドの処方制限

 

コンコン
数年前、処方箋の保湿剤ヒルドイドをめぐって問題があったみたいだけど、一体どういう問題だったの?詳しく教えて欲しいな。

 

ーこの疑問にお答えします。

 

私はアトピー肌に悩まされており、保湿剤としてヒルドイドを処方されています。

無いと困る位ヒルドイドには助けられているのですが、2018年、ヒルドイドに処方制限がかかるかもっという問題が勃発しました。これは私みたいに無いと困る人からすれば迷惑な話でした。

一体どんな問題だったのか、改めて振り返ってみます。

これについて知ると、処方箋、医療機関の正しい受診の在り方について考えさせられます。また、ドラッグストアにヘパリン類似物質配合の製品が多くなった背景にも納得できるかと。

 

ヒルドイドの処方制限とは

ヒルドイドの処方制限

 

ヒルドイドの処方制限とは、健康保険組合連合会が保険適用からヒルドイドを外すべきっと提言した事により、処方に制限がかかるのではないかっと騒がれた問題です

事の発端はSNS。

ヒルドイドに美容効果があるとしてネットで騒がれ、また口コミなどでも徐々に広がり、無駄に医療機関を受診し、保険適用で処方してもらう方が激増したのが原因です。

疾患があるわけではなく、美容目的として処方してもらっている方が多いという事で問題視され始めました。

 

2018年の薬剤費の状態

医療費

 

ヒルドイドが美容に良いとの情報が広まるようになってから、保険を使って安価にヒルドイドを手に入れようとする方が急増。

また、家族の誰かに皮膚疾患があり、その際に処方されたヒルドイドを美容目的で家族の一員も使ってたり、多めに処方してもらうよう働きかけるという事態にも発展。

それに伴い不適切な使用がされるようになり、なんと平成28年度、1回の受診で25g入りが51本分以上と大量に処方された例が1千回以上あったことが厚生労働省の調査で分かっています。

また、同年度に10本分以上の処方も100万回以上あったそうです。

25gのヒルドイドの薬価は約590円。これに加えて診察費や調剤料などがかかってきますから、それらを合わせると1000円以上かかります。

これによって医療費がかなり右肩上がりとなり、健康保険組合連合会が保険適用から外すべきっと提言したわけです。また、海外では保湿剤に健康保険は適用されていないこともあって、このような問題提起がなされています。

本来はアトピー性皮膚炎やケロイドなどの治療に処方されるものなのに、美容目的での不適切な処方によってこんな状態になってしまったわけです。

医療費の自己負担分以外は保険料や税金によってまかなわれているわけですから、こういった不必要な診察や処方を受けることは医療費の無駄遣いに他なりません。

 

全国の健保組合から成る健康保険組合連合会(健保連)は9月、医療費の明細書「レセプト」の分析結果を公表。「皮膚乾燥症」の病名で、ヒルドイドや類似後発品の処方だけを受けた美容利用が疑われる処方額が約5億円あったとした。これを基に全国の薬剤費を推計すると年93億円に上る。

引用元:産経ニュース

 

  • 安価な保湿材はいくらでも売っている
  • 海外では保湿材に保険適応はなされていない
  • そもそもヒルドイドは美容目的で作られてはいない
  • 医療費が膨れ上がっている
  • 皮膚疾患治療において、必ずしもヒルドイドでなければならないという訳ではない

 

という理由から、保険適応外になってもおかしくは無いのです。

しかし保険適応から外す提言はヒルドイドだけではありません。

過去に風邪薬、湿布薬、ビタミン剤なども問題となっていました。特にビタミン剤なんかはヒルドイドと同様に美容目的で処方してもら方が多いのではないでしょうか。

 

ヒルドイドの規制の難しさ

医者

 

これでは本当にヒルドイドを必要としてる患者からしたら不満が残りますよね。

じゃぁ美容目的で保険適応されないよう、うまい事規制すればいいのではっと思われるかもしれませんが、実際の所これはかなり難しいようです。

実際に皮膚疾患で処方されたとしても、その患者が疾患部位と同時に美容目的としても使っている場合もあるわけですが、そこまで医者は確認できません。

また、患者が他の人に譲渡している場合、それを確認することはできません。

規制をいくら設けたところで解決できる問題ではないでしょう。

 

結局、ヒルドイドの処方制限見送り?!

医者

 

結局、2018年の1月、厚生労働省がこのヒルドイドの処方についての規制を見送るという発表をしました。

美容目的での処方が問題となっていたわけですが、多くの患者や関係者からの反対意見を考慮し、保険適用外にしたり、処方量の制限といった規制を設けることは今のところしない、との事です。

ただし、医療目的以外で使用しないという明確な通知を強化する方針を取って対応していくようです。

厚生労働省が中央医療協議会に提出した改定案の一部は下記の通りです。

 

  • 美容目的などの疾病の治療以外を目的としたものについては、保険給付の対象外である旨を明確化する。
  • 審査支払機関において適切な対応がなされるよう周知する。

 

アトピーや乾皮症などの方はもちろん、ガン患者で放射線治療を受けている方や、膠原病などの難病と闘っている方にとっては長い期間、しかも多くの量を必要とするヒルドイド。

もし保険適応外になってしまっては負担がかなり増えてしまいます。そういった方たちへの配慮はもちろん、実際の規制の難しさを考えると、保険適応外というのは難しい問題でしょう。

 

今ではヒルドイドを薬局で購入できます

ヒルドイド薬局

 

このヒルドイドの処方制限問題以降、ヘパリン類似物質配合のヒルドイドと同じような市販薬が続々と誕生し、ドラッグストアで誰でも買えるようになりました。

特に有名なのが、化粧品会社のコーセーとヒルドイドの会社であるマルホが共同開発した「カルテ ヒルドイド 」。

ヒルドイドは外用薬ですのでテクスチャーがべたついて使いにくいのですが、化粧品会社とタッグを組むことでより使用感が高まっており、使いやすくなっています。

 

 

病院でヒルドイドを処方してもらうとなると、診察料、初診料などで費用がかかります。診療待ち時間の事も考えると、ドラッグストアで購入した方が安く収まる事ができるし、時間もかからないので便利。

保湿剤として美容目的で使うならドラッグストアで十分です。

 

まとめ:問題になったヒルドイドの処方制限とは?

ヒルドイドが処方箋から外れるかもっという事が話題になったわけですが、結局処方制限は見送りになりました。

しかし、基本的には処方箋であり、保険が適応されるわけですから、医師から言われた通りの使用方法で使うべきですし、常識の範囲で使う事が大切。

美容目的として使う事は医療費の圧迫につながるという事を忘れないようにしたいものです。

日本の医療制度は素晴らしい。

この制度を崩さない為にも、適切に医療機関を受診すべきです。

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ちゅる美

ちゅる美

水野ちえ美(ちゅる美) 日本エステティック業協会認定エステティシャン 【経歴】美顔、痩身、脱毛エステサロン勤務▶美容整形外科クリニックにて美容カウンセラー▶美容ライター

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