
ーこの疑問にお答えします。
本記事の内容
- トマトのリコピンが持つ美白効果とその他の効果
- リコピンの美白効果をアップさせるポイント3つ
- リコピンを効率良く摂るにはトマトジュースがおすすめ
この記事を書いている私は、美容クリニックでカウンセラーをしていた経歴があり、当時一度だけ学会に参加したことがあります。その際にトマトの美容効果についての講演を聴き、それ以来毎日トマトを食べるようにしています。
そんな私が、その時聞いた講演内容を含め、トマトの美白効果や効果的な食べ方についてお伝えします。
目次
リコピンが持つ美白効果とその他の効果
トマトは美容と健康に効果的だという事で、一時期トマトブームが起こり、トマト鍋やトマトラーメンが出たのは記憶に新しいかと。
トマトがこれほどまでに注目されている食材の理由としては、ビタミンやミネラルが豊富という事だけではありません。リコピンが豊富に含まれているからです。
リコピンとはカロテノイドの一種でして、βカロチンやαカロチンに変化します。トマトが赤いのはこのリコピンが多く含まれているからなんですね。
ではトマトの持っている美容効果について見ていきましょう。特に美白効果に優れているので、そこに着目して説明します。
- 優れた美白効果
- 日焼け予防
- 便秘解消で内側から美肌に
- その他嬉しい効果がいっぱい
優れた美白効果
トマトのリコピンは美白効果に優れています。
リコピンには強力な抗酸化作用があり、なんとビタミンEの100倍以上と言われており、トマトの完熟度によって更にその効果は増えていきます。
抗酸化作用が強い事によってメラニンの増殖を防ぎますから、シミやそばかす予防になり、美白ケアには最適の食材です。
トマトでお馴染みのカゴメの研究データにはこうあります。
カゴメ研究開発本部および、研究開発本部が大学等の他の研究機関と共同で行ったリコピン(トマト)研究成果のうち、美白・美肌に関する研究をご紹介します。
メラニン生成抑制 メラニンを生成する細胞にリコピンを添加したところ、生成されるメラニン量が減少すること、さらにビタミンEとの組合せでその効果が高まることがわかった。
また、リコピンの抑制メカニズムの一つとしてメラニン生成に関与する酵素(チロシナーゼなど)の発現を抑えることがわかった。
引用元:カゴメ株式会社
日焼け予防
日焼けの予防効果もあるので、まさに天然の「飲む日焼け止め」とも言えますね。
研究によると、日焼けによって引き起こされるサンバーンやサンタンの予防にもなり、なんとトマトを食べることによって日焼けが約3割減るとも言われています。
夏が旬のトマトは夏の強烈な紫外線に効果的なんです。
カゴメの実験でもこれについてデータが得られていますので、これはかなり信頼できるのではないでしょうか。
日焼け予防
肥厚抑制 リコピンを与えておいたマウスでは、紫外線照射によってできる赤み(日焼けの症状の1つ)が軽減され、表皮の肥厚(ごわつきの原因)も抑制された。引用元:カゴメ株式会社
便秘解消で内側から美肌に
意外かもしれませんが、トマトにはお腹を綺麗にする便秘解消効果があります。
トマトには食物繊維、カリウム、マグネシウム、クエン酸が含まれており、食物繊維については不溶性繊維と、ペクチンという水溶食物繊維の両方を併せ持っています。
ですので整腸作用や便秘を改善する力があり、便秘になりやすい女性には嬉しい食材。腸内環境を整えることは美肌にもつながります。
その他嬉しい効果がいっぱい
他にも健康上の嬉しい効果が期待できます。
悪玉コレステロールを減少する作用によって血液をサラサラにしたり、リコピンが活性酸素による酸化から神経細胞を守る事から、トマトには老化にともなう学習力や記憶力の低下を防いでくれる効果があるのだそう。
またトマトにはうまみ成分として有名なグルタミン酸を多く含んでいます。このグルタミン酸は脳の細胞を保護したり、情報を伝達する機能を活性化する働きがありますので、脳の活性化に効果的です。
リコピンの美白効果をアップさせるポイント3つ
嬉しい効果が沢山詰まったトマトは是非積極的に食べたい美白食材。
そのままトマトを食べても良いのですが、少し工夫をすることで更にリコピンを効果的かつ効率よく摂取することが出来ます。以下ポイント3つ。
- ①:濃い赤色のトマトを選ぼう
- ②:トマトは加工品がおすすめ
- ③:脂質と一緒に食べよう
詳しく見ていきましょう。
①:濃い赤色のトマトを選ぼう
赤の色が濃いほどリコピンの含有量は多くなりますので、真っ赤に熟しているトマトを選ぶのがおすすめ。
特に旬のトマトはリコピンが豊富に含まれていますので、是非旬である夏にはトマトを意識的に摂りましょう。
トマトには大きく分けてピンク系と赤系があります。
- ピンク系:桃太郎、ファーストトマト
- 赤系:こくみトマト、シシリアンルージュ、イタリアントマト
ピンク系よりも赤系の方がリコピンが約3倍多く含まれていますので、リコピンを優先して選ぶ際は赤系がおすすめです。
今では高機能トマトもいくつか登場しており、高リコピンのチェリートマト、高糖度のアメーラ、高GABAのフルーツゴールドギャバリッチなど様々。
トマトが苦手という方もフルーツ感覚で食べられる新種のトマトが登場していますので、いろいろ試してみてください。
②:トマトは加工品がおすすめ
生の新鮮なトマトを丸ごと食べた方が良いっと思われがちですが、実は、加工品のトマトがお勧めです。これは実際に学会でも説明されていました。
リコピンの効果をしっかりと得るには、1日あたりリコピンを10~20mgを摂取するのが効果的と言われています。
実はこの量、トマトの量に換算するとかなり多いのです。毎日トマトを何個も食べるのは結構大変なのです。
また、リコピンの吸収性についてですが、生野菜からの吸収は非常に低く、生のトマトと加工品を比較すると、同じ量のトマトを摂取したとしても加工品の方が2~3倍もリコピンを吸収しやすいんです。加熱と刻むという工程を踏むと、細胞膜が壊れるのでリコピンが吸収されやすくなるんです。
なので、ケチャップ、トマトジュース、トマト缶といった加工品をうまく利用するのが、リコピンの美白効果をアップする重要なポイントです。加工品には思った以上に大量のトマトが使われているので、簡単にリコピンを補えます。
是非覚えておきましょう。
③:脂質と一緒に食べよう
リコピンは脂質と一緒に食べないと吸収されにくいようです。
オリーブオイルで炒めたり、アボカドのような脂質が含まれる食材と一緒に調理すると良いでしょう。アボカドもトマト同様、美容と健康に効果のある食材です。調質な脂質を含み、血液中の悪玉コレステロールの値を下げ、コレステロールの吸収を抑える効果があります。
更に食物繊維を沢山摂取出来ますから、ダイエットや便秘解消にも役立ちます。
私が一番おすすめするトマト料理が、「トマトとアボカドのホットサラダ」。トマトとアボカドを炒め、クレイジーソルトとオリーブオイルで味付けをすればOK。
レンチンでもできるので、是非試してみてください。
リコピンを効率良く摂るならトマトジュースがおすすめ

そんな時にあると便利なのがトマトジュース。トマト信者になってからはずっとトマトジュース飲んでいます。
一番おすすめなのが「オオカミの桃」。これが本当に美味しいのよ、高いけど。
オオカミの桃とは
トマト栽培に最適な環境の中で育った、北海道鷹栖町の朝もぎ完熟トマトをぎゅっと瓶詰めにしたジュース。食塩0.2%以外に添加物不使用。
昔バーで飲んだことがありまして、そこで初めて知りました。すごく美味しくて、トマトジュースが苦手という方も飲みやすいと思います。それ以来ずっとコレを愛用していますが、例年売り切れになったりするのが難点。
これ以外では、カゴメのトマトジュースがまぁ無難ですね。
トマトジュースはまさに美白ドリンクといっても良いのではないでしょうか。
簡単に効率よくリコピンを沢山摂取できる方法として一番最適な方法だと思います。
リコピンの美白パワーと効果が上がる食べ方:まとめ
トマトは1年中出回っている食材ですので誰でも簡単にいつでも手に入り、冷蔵庫にはたいてい入っている食材。
特に旬の時期のトマトはリコピン、βカロテン、ビタミンCなどの含有量が増しますので旬の時には是非摂取したいですね。
栄養満点のトマトは美白効果が高いので、紫外線を沢山浴びてしまった方や、色白肌になりたい方は積極的に摂ってみてください。
ー今日は以上です。