
妊娠11週の時にヒロクリニックにて出生前診断NIPT(エヌ アイ ピー ティー)を受けたのでその体験談をブログに残しておきます。
結論を先に言うと、
- ヒロクリニックでやって良かった
- 精度は認可施設と変わらないと産院の医師より
- 3日ですぐ結果が出た
- 検査プランは21,18,13番のミニマムプランで十分
という事です。
これから受けようとしている方の参考になればと思います。
注意
・この記事では倫理的な話は無しでたんたんと体験談を語っています
・ステマ、PR、関係者等ではありません
目次
出生前診断NIPTとは
出生前診断NIPTは採血をして特定の染色体疾患を調べる検査でして妊娠10週以降から受ける事ができます。非確定診断に分類されています。
認可施設と無認可施設があります。ここではざっくりと両者の違いについて記します。詳しい内容はご自身でお調べ下さい。
認可施設
NIPT認可施設とは日本医学会連合がNIPT検査を認可した施設のことです。
- 出産時の年齢が35歳以上の妊婦、染色体数的異常の可能性があることを指摘された人などが対象
- 遺伝カウンセリングが設けられている
- 検査項目は21トリソミー(ダウン症)、18トリソミー(エドワーズ症候群)、13トリソミー(パト―症候群)のみ
- 費用はおよそ13万~20万円と各検査機関によって大きく異なる
認可施設という安心感と遺伝カウンセリングをきちんと受けられるのがメリット。
一方で検査する為の基準が定められており、かつ検査項目が3つのみ。そして費用も高いのがデメリットです。
認可施設の一覧は「日本医学会」のページで公開されていますので参考までに。
無認可施設
NIPT無認可施設とは日本医学会連合に認可されていない施設の事です。とはいっても決して違法施設ではありません。
- 基本的に年齢制限がない
- 21、18、13以外にも多くの染色体異常、また、数的異常だけでなく構造上の異常の有無についても検査できる。性別も分かる
- 費用は約7万円から。検査機関、プランによって金額は様々
年齢制限が無く、あれこれとカッチリしたカウンセリングは無しにサクサクっと終わらせる事ができます。そして調べられる検査項目が多く、プランによっては認可施設よりも安く受ける事ができるのがメリット。
一方でしっかりしたカウンセリングとフォローアップが必要な人にとってはちょっと人情味のない施設という印象を受けるかもしれません。
ヒロクリニックとは
私はさんざん調べつくした結果無認可施設の「ヒロクリニック」で受ける事にしました。
ヒロクリニックは全国23都道府県にあります。
検査機関は自社の「東京衛生検査所」で行っているので、故に比較的検査費用が安くなっています。
ヒロクリニックを選んだ理由
私がヒロクリニックを選んだ理由は割と近場だったのと、費用が安く、そして口コミが多かったからです。
まぁ口コミが多いのはそれだけ全国にあるわけですから当然ちゃー当然ですが、SNSでのリアルな口コミではそこそこ評価が良かったです。
そして自社で検査しているからこそ検査結果がスピーディーなのも決め手の一つでした。
費用について
費用はプランによって様々です。
- 全てがそろった「フルプラン」¥264000
- ヒロクリニックの「おすすめプラン」¥220000
- 35歳以上からおすすめの「over35プラン」¥165000
- 「スタンダード」¥198000
- 「ミディアム」¥165000
- 「ライト」¥132000
- 「ミニマム」¥99000
- 「染色体単体検査」¥5500
- 「性染色体検査 性別報告あり/なし」¥77000
私は認可施設が行っている21、18、13検査のみのミニマムにしました。
強制ではないのですが互助会というものがあり、入会するには¥3000をが必要になります。これを支払っておくと検査結果が陽性の場合羊水検査の費用を最大20万円(税込)まで補助してくれます。
安心材料として私も入会しました。
正確性、精度は?
無認可施設の場合、検査の正確性、精度はどうなの?と不安になる人もいると思いますが、通っている産院の主治医に確認したところ認可施設と変わりはない、との事です。
またNIPTは非確定検査ではありますが検査の結果問題なければ問題ないとの事です。それ位正確な検査ではあるようです。
しかし何度も言いますがこれは非確定検査。もし異常が分かれば確定検査である羊水検査が必要になります。
問題点
ただヒロクリニックのような無認可施設は一部の婦人科医からは白い目で見られている事も確かです。
全く専門でもない医師がお金儲けの為に全国展開している、倫理観がずれている、といった問題です。
これに関しては賛否両論ありますから様々な意見を知った上で良い選択をされて下さい。
NIPTのプランどうする問題
ヒロクリニックには様々なプランがあり迷うものです。
そこでかかりつけの産院の主治医に尋ねたところ、21、18、13のみで十分だそうです。それ以外の異常に関しては非常に稀かつ流産する事のが多いからだそうです。
そもそも認可施設で21、18、13のみの検査項目なのはそのような理由があるからとも言われています。
「全染色体がわかる」って言うけど、全染色体の何がわかるかわかってますか?
全染色体がわかれば、全部わかったんだからもう安心、と思わせてる可能性もありますが、それは大きな誤解です。
ここで対象となっているのは、1番から22番の常染色体と、X,Y染色体のそれぞれの『異数性』つまり、通常なら2本(X,Yは、状況によって本数に違いがある)存在する染色体の数に違いがないかどうかです。細かい構造の異常など、染色体の問題として起こり得る様々な事柄のうちのごく一部でしかありません。その上、生きて産まれることのよくある21番、18番、13番、X、Yの数の異常とは違い、これら以外の番号の染色体の数の異常は、通常生まれてくることはありません。ほとんどのものは妊娠のごく初期に流産となるのです。
よって私は21、18、13のみの検査を選択しました。性別だってエコーで確認できますしね。
ヒロクリニックで出生前診断NIPTを受けた私の体験談
ヒロクリニックで出生前診断NIPT受けた私の体験談を記しますので参考にして下さい。
まずはスマホで必要事項を記入して予約をします。そして画面の指示通り母子手帳、エコー写真を画像添付します。
もぐりっぽい怪しさ満載の病院を想像していましたがそんな事は無く普通の綺麗なビルに入った病院でしたのでかなりホッとしました。
受付を済ませたら個室に通され、用紙の記入と渡されたipadで15分ほどの動画を視聴するよう指示があり、終わったら呼び出しボタンを押すよう言われました。ちなみにお水持ってるか聞かれました。何か検査に影響があるようです。無いと伝えるとペットボトルのお水を手渡され飲むように言われました。
動画は分かりやすい内容でした。そしてなんとなく一番高いプランの方が良いよ的な内容でもありましたね。
その後医師からの簡単なカウンセリングがあり、終わったらその部屋で看護師による採血がありました。
そして受付でちょっと説明があって会計して終了。カード払いOKですが公助会費用の3000円に関しては現金払いのみになります。
全体的にサクサクっと終わったので1時間もかかりませんでした。医師も看護師も受け付けも全員感じの良い人達でしたので病院全体の印象としては大変良かったです。ただ不安症な人やもっと話を聞いて欲しい、という方には不満が残るのかもしれません。ていうかそのような人は最初から認可施設で受けた方が良いかと思います。
検査を受けるとスマホから検査状況をリアルタイムで確認する事が出来ます。
そして検査から3日後、検査完了画面になりました。早い!!口コミ読んでると5日かかったっていう人もいましたがそれでも早いですよね。
検査結果を見るのは凄く緊張しました…。ダウンロードしてから確認するまでに10分程よく考えてましたね。異常があったらどうしよう、とか、本当は検査すべきではなかったんじゃないか、とかね。
で、思い切って確認した結果異常なしでした。
かなりスピーディーかつ割と安く検査できたので私はヒロクリニックで受けて良かったです。次の機会があればまたこちらで受けるつもりです。
出生前診断NIPTは賛否両論ありますが、私は一つの心構えとして受けるのはありだと思っています。
さいごに
出生前診断NIPTを受けるか受けないか、そして認可施設にて手厚いフォローありで受けるか、もしくは人情味は無いけどサクッと済ます事ができる無認可施設で受けるか、よく考えて選択してください。
私はヒロクリニックでしか受けた事が無いので他の無認可施設に関しては分かりかねますが、ヒロクリニックは選択肢の一つとしてありだとは思います。ただ検査項目に関しては不必要なものが多いのでよく吟味してください。
ー以上です。
参考文献
・DNA先端医療株式会社『新型出生前診断における認可施設と認可外施設の違い』(最終閲覧日:2022年2月11日)
https://dna-am.co.jp/media/602/
・ヒロクリニック(最終閲覧日:2022年2月11日)
https://www.hiro-clinic.or.jp/nipt/
・FMC東京院長室『非認定施設でのNIPTには注意が必要:これは一種の詐欺商売でしょう。』(最終閲覧日:2022年2月11日)
https://drsushi.hatenablog.com/entry/2020/11/17/110917