「大きな卵巣嚢腫がありますので手術が必要です。」
はぁ???
それは2016年4月13日の出来事でした。
ビビりにビビッてなかなか婦人科に行こうとしなかった私。人生初の婦人科でいきなりこの診断。
「自分はまだ大丈夫」そう思っていたのが間違いでした。
ーという訳で卵巣嚢腫を腹腔鏡で取った手術体験談を書いてみましたので同じく卵巣嚢腫の方、これから手術を受ける方の参考になればと思います。今回は「発覚から手術開始」までの内容です。
卵巣嚢腫とは
卵巣嚢腫とは…卵巣にできる腫瘍の総称です。
内容物によって種類が分けられており、ざっくり言うと下記の種類があります。
・皮様嚢腫、成熟嚢胞性奇形腫:髪の毛、歯、脂肪となる細胞などが入っている
・漿液性嚢腫:水みたいな液体が溜まっている
・粘液性嚢腫:どろどろの粘液が溜まっている
このうち私は「皮様嚢腫」と診断されました。これ、正直グロいです…。私は「ピノコ」と呼んでました。
発覚
20代後半になってから生理不順が目立つようになってきました。
「ぼちぼち子供も欲しいし、嫌だけど一応婦人科行ってみるか。」という気軽な感じで行ったのですが、初の婦人科にて皮様嚢腫の疑いと言われました。
念のため良性か悪性か判断するために血液検査もしましたが良性だったのである意味ホッとしました。
ちなみにコレが腫瘍の写真です。
約7㎝×5㎝の割と大きめだったので手術適応とのこと。
こんなに大きいのにお腹はいたって普通。痛くもないし、満腹感もない。ボコっと出ていない。恐るべし無言の臓器…。
術後の回復が早い腹腔鏡手術を勧められましたがこの術式を行っている病院に限りがあるとの事でした。割と近くにあるとある病院の紹介状を書いてもらいそこで受ける事に。
手術待ち5か月間の不安な生活
紹介状を持っていざ病院へ。
そこで内診を行いやはり手術適応との事で予約を取りましたが、人気の病院のようでして手術5か月待ちとの事。
とりあえず予約を押さえ術前の検査の予約も併せて取りました。
【術前検査】
・血液検査
・MRI
・心電図
・肺機能検査
しかし5か月待ちとは…。卵巣嚢腫は大きくなると茎捻転を起こす可能性があるというから不安で仕方なかったですね。
いざ入院
朝9時頃に入院手続きがありました。
手術は翌日の午前と言われたので時間に余裕があるなぁと思ってましたが、看護師からの入院、手術後の説明、薬剤師から薬の説明、医師と親交えての手術の説明、同意書だの色々あり結構せわしかったです。
他にもいろいろ処置?をされました。
・臍の掃除と剃毛(脱毛済みだったからあまり必要なかった)
・内診(さくっと終わった)
・下剤内服(これで便でなければ浣腸らしい)
・アルジネードウォーター飲用(術後の回復を早めるドリンクらしい)
個室希望でしたが空きが無かったので大部屋でした。もう一人同じ手術をする人がいましたね。特にコミュニケーションは取りませんでした。
いよいよ手術開始
次の日の朝。午前11時位に点滴開始。
これがね、針がぶっとくてまるでストローみたいなんです。何かあった時の輸血に備えて針が太いらしい。まぁその予備知識はありましたので、事前に針刺す場所を看護師に効いて時間を逆算して麻酔テープを貼っておきました。なので痛み無し!!
そうこうしている内に看護師が呼びに来ました。
点滴ガラガラひきながら自分の足でオペ室へ。親も姉妹も一緒。
移動中、看護師さんが緊張をほぐすように色々話をしてくれたのが印象的でした。といっても私そんなに緊張せず。オペ室に入るにはいくつもの扉をくぐります。そして、親、姉妹とはここでお別れ。私と看護師さんで、更に奥にあるオペ室へ。
オペ室につながっている部屋?みたいなところで身分確認をされてから隣のオペ室にいざ入室。
ドラマでよく見るオペ室。美容クリニックのオペ室とは全然違う雰囲気。先生やら麻酔科医やらオペ看やらがいっぱいいる…。意外にも手術台がちっちゃい、狭い。
皆さんとっても明るく笑顔でして私が来ていたミッフィーちゃんのパジャマが可愛いとか、髪長いねーーとか話しながら手術台へ。
いよいよ、手術が始まる。ちゃんと目覚めるかな?
そんな不安がフとよぎりました。
まとめ
とにかくそんなに恐怖感は無かったですね。
早く体にある気色悪いピノコを取ってくれ!!という気持ちが強かったのでむしろ手術を心待ちにしていた位です。
この続きについてはまた今度。
ー以上、卵巣嚢腫発覚から手術までの体験談でした。