「卵巣嚢腫がありますので、手術が必要です。」
はぁ???
それは2016年4月13日の春の出来事でした。
今回は第二弾「手術後~退院」編です。
第一弾の記事は「【腹腔鏡手術】卵巣嚢腫の手術を受けた私の体験談①【発覚~手術】」をご覧ください。
人生初の手術の体験談。
これから卵巣嚢腫の手術をする予定の方は是非参考にしてみてください。
腹腔鏡による卵巣嚢腫手術
はい、卵巣嚢腫の手術始まります。
思ったより小さな手術台でした。上がってから再度本人確認されましたね。ここまで来るのに一体何回確認された事か。台は温められていて気持ちよかったです。
上がった途端看護師達がテキパキと色んな器具を装着してきます。ちなみにバックミュージックは特にかかっていませんでした。よく緊張ほぐすためにJPOPとかかかってるっていうけどそういうのは無かったですね。
担当医師も登場。
皆さん準備がとても早くめちゃくちゃスムーズ。あれよあれよと事が進んでいきます。
全身麻酔かける為にまず口から酸素吸入。そして「麻酔の薬入るのでちょっと血管痛しますよぉ。眠くなりますからね」といわれ腕からジワっとした感覚。
「絶対寝るもんか」となぜか心に思う。まあ、あるあるですよね。誰しもがそんな無謀なチャレンジをしたがるw そしてそんなチャレンジは無駄に終わる。
徐々に天井がグラグラ揺らぎ、すごく眠い。すごく眠いけど、寝るものかと抵抗してみる。
眠いなぁ…
眠い…
ね…
…。
麻酔覚醒後~眠れぬ夜
「ちゅる美さ~ん、起きてますか?目開けれますか?」
眠いけど頑張って目を開ける私。と同時にゴホッと咳が2回出たのを鮮明に覚えている。
看護師「管抜きますね~」
にゅるにゅる~。
「あぁ、意識戻ったら気管に入っている管抜くって言ってたな、これのことね。」と思いつつもウトウト…
看護師「ちゅる美さ~ん、手握れますか?もう終わりましたよ~」
そこからちょっと記憶が飛び飛び。よっこいしょっとベッドを移され、ガラガラベッドを引かれているのが分かる。そしてお母さんがいるのも分かる。
で、気づいたらベッドの上。母、姉妹がいる。と同時にオシッコの管が入っているのが分かり失望。コレが本当に嫌だったんだよぉ…。おまけに足のポンプ、点滴、酸素吸入。管だらけで鬱陶しい。
で、お腹も痛い。痛いといっても生理痛をちょっと重くした感じですね。激痛ではないのですが、更にもっと痛くなるような気配がしたので看護師さんに座薬の痛み止めを入れてもらいました。そしたら大分楽になりました。
気づけば夕方。そこから何だか熱っぽい感じだし、オシッコの管が妙に気持ち悪い。管のせいで寝がえりうてないから足のかかとがすごく痛かったです。腰も。我慢せず看護師さんに言ったらタオル入れて工夫してくれました。
とにかく全然寝れないんです。夜中も1時間おき位に看護師が来て、必ずアソコの出血確認と導尿の管をグネグネ動かして気持ち悪いし痛いんです…。だから一睡も寝れない。なんだかお腹も痛くなってくるし。
暗い病院で管だらけで痛くて寂しくて、本当に辛かった夜でした。
翌日から歩かされる
朝っぱらから採血。そして朝食と寝ながらの歯磨き。痛みはそこまで無いけど、動くと傷がちょっと痛い。
お昼頃強制的に歩くよう指示。ベッドからあそこのトイレまで歩けたら導尿の管抜きますって言われました。が、管が気持ち悪くてよちよち歩き。全然歩けません。いや、この管のせいで歩けないんだよ!!
数メートルしか歩けなかったけど頼み込んで導尿の管を抜いてもらいました。抜く時は気持ち悪いのと痛いのとでもうギャーギャー騒ぎました。とはいえほんの一瞬で終わったけど…。
導尿外してからみるみる回復
導尿無くなるととってもラクチン♪
お腹をかばいながらなんとかゆっくりと自分で寝返りもうてるようになります。でもまだ術後一日目なので安静に。
余裕かましていると肩、鎖骨に鉛が乗ってるような痛みがありました。結構しんどかったので看護師に言ったらどうも腹腔鏡手術の際にガスを使ってお腹を膨らませるから、そのガスが上に上がってきて痛みを引き起こすとの事。
暖かいホカロンみたいなのを渡されこれを使うようにと。これ当てておくと痛みが嘘みたいに緩和されました。
同じ同室の人も看護師さんに訴えていたのでよくある事なのでしょう。
快適な入院生活でした
手術2日後からシャワーを浴びました。
コテコテの頭がスッキリ♪傷跡がまだ痛いのでシャワー室にあった介護用のイスがすごく役立ちましたね。
鏡を見るとお腹がぶくっと膨らんでいてマンゴーがそのまま入っているみたいな変なお腹でした。紫色。
この頃には希望だった個室が空いたので移動。ですが入院していたのは婦人科病棟。分娩室から近い部屋だったので昼夜問わず妊婦さんのものすごい悲鳴が聞こえてきます。
「きゃーーー!」「おおおーーーーーーー!」「ああーーーー!!」っと、ものすごい悲鳴。お産って大変だなっと聞きながら思いました。
なんやかんやで点滴の管もとれて自由の身に。院内にあるカフェでサンドイッチとコーヒーを買い部屋に戻る最中、術後なかなか便が出なかったのですがそれがやっと出ました。
廊下でwwww
人生初。
うんこ漏らしました。
でも量はそこまで多くなかったです。軟便。ナプキンつけてたからセーフですw
それ以降は順調な便具合に戻りました。多分術後一発目の便ってこんなかんじなのかも。
ちなみに病院食は結構おいしかったです。
無事退院
やっと退院日。
最後に内診を受け、採血もし、大丈夫だったので退院決定。6日間の入院生活でした。
帰りにお会計して終わり。
ちなみに入院生活で持ってきてよかったものをまとめましたので参考までに。
持ってきてよかったものリスト
- ペットボトルにつけるストロー
- ドライシャンプー
- 洗顔シート
- 汗拭きシート
- シートマスク(院内乾燥してるから)
- PC、漫画、本
- 生理用品
追加情報。術直後の写真はありませんが術後2週間経過したお腹がこれです。参考までに。

へそ(上はへそピの穴)

鼠径部

臍下
へそ下に4㎝、へそ、鼠径部に1㎝ほどの傷が残っています。
まとめ
術後はいろんな管に繋がれていて、その中でも導尿だけは本当に鬱陶しかったです。
ただ管が取れれば一気に楽になり、病人感が減ってみるみる内に回復していきました。
次回は退院後の生活と仕事復帰、手術料金の内容を執筆します。
ー以上、卵巣嚢腫の手術~退院編の体験談でした。