

注射やレーザーの痛みを軽減する為に麻酔クリームを使用する事が多いのですが、施術内容や場所によってはペンレスという貼るタイプの表面麻酔剤を使う事があります。
麻酔クリームと違って簡単に使用できて便利。
実際にどこまで効果があってかつ何分貼りっぱなしにしたら効果が出てくるのか実験してみたので参考にしてみて下さい。
注意
この記事は痛みが超苦手な私が何分ペンレスを置いたら痛くないか、に焦点をあてた自身の実験に基づく内容に過ぎないので軽い読み物程度だと思ってください。
ペンレスとは
麻酔テープのペンレスとは、マルホ株式会社が販売元のペンレステープ18mgのこと。
有効成分としてリドカインが含まれている貼付用局所麻酔剤です。
静脈穿刺(留置針刺入)時の疼痛除去の為に良く使われており、特に人口透析の時に使用する事が多いそうです。
美容治療の場合ですとヒアルロン酸やボトックス注射の時の針が刺さる痛みを軽減するために用いられます。
広範囲のレーザー治療やダーマローラーなど範囲が広めの場合はこちらのシール状の麻酔ではなくクリーム状の麻酔を選択することがほとんどです。
30.5mm×50.0mmと割と小さめのサイズとなっています。
こんなとこが便利
- カットできるから一度に複数個所使える
- 麻酔クリームみたいにラップで覆う必要がない
- 一回使い切りだから衛生的
- 貼るだけで超簡単
ペンレスの貼り付け時間と効果
ペンレスはしっかり時間を置けばかなり痛みを軽減できるというのが私の感想です。とは言うものの貼り付けた時間によって効果に大きな差異が出ます。
ちなみに添付文書によると貼り付け時間は下記のように記されています。
- 静脈留置針穿刺時の疼痛緩和には30分貼付
- 皮膚レーザー照射療法時の疼痛緩和には60分貼付
しかしですね、30分だとやはり痛みを感じる事が多いんです。
という事で私は以前週に何回もプラセンタ注射を受けており、それを良いことに実験をしていたのでそこから導き出された最適な貼り付け時間を実体験と共に書き留めておきます(現在はプラセンタ注射は受けていません)。
いつもは筋肉注射で行っているのですが、この実験期間中だけは皮下に変更し注射の度にペンレスを貼る時間を色々変えて注射の痛みを検証。その痛みの度合いについての感想です。
※これは添付文書には書かれていない貼付時間となります。あくまでも個人の実験の為に行っている事をご理解下さい。
30分間
テープを剥がした後、指で触ってみるとモワっとした表面麻酔特有の感覚がありました。
しかし注射時はチカっとした痛み有。刺した瞬間からあの注射の痛みがあったのであまり効いていない気がしました。注射大嫌いな人からしたら全然効果無いじゃんって思うかも。
60分間
痛みは若干弱くはなっている気がします。が、チカっとした痛みというより鈍痛のような痛みがあります。針を抜いた時にも鈍い痛みが。
30分と比較すると肌表面の痛みはかなり軽減。しかし更に深いところまでは効きがあまいという印象。
90分間
60分間とそんなに痛み度合いは変わらず。
多少注射の痛みが和らぐ程度をお望みなら60分で十分です。
120分間
痛みがかなり弱くなっていました。鈍い痛みも感じにくく全然楽勝で注射を受けられる位に。
多少の痛みはありましたけど気になりません。
150分間
すごい!完全に麻痺してます。肌がかなり麻痺状態なので針の痛みは一切感じませんでした。
え!もう注射終わったの?っとびっくりしたのを鮮明に覚えています。
結果
他の方々の感想を閲覧しているとやはり120分から150分貼ると痛みが少ないようですね。
という訳で個人的な体感としては150分貼り続けると痛みが一番少ないように思います。
ただその時に痛点にヒットするかどうかでも変わってきます。また、注射液を入れる時の痛みは残りますのでそこは我慢が必要です。
ペンレス剥がした後の持続時間
ペンレスは剥がした時から徐々に効果が薄れてきますので剥がしてからすぐ注射なりレーザーを打つのが一番です。
剥がしてから15分ほど経過すると痛みが出てきて、30分経過すると普通にもう痛かったです。
採血、留置針使用時に使ってみた
私、数年前に卵巣腫瘍を腹腔鏡下で取りました。
手術前の採血、点滴、手術直後の採血、退院前の採血の合計4回の注射にペンレスを使いました。採血は針が太いので大嫌いなのですが、ペンレスのおかげで採血の痛み無し!!
こんな快適な採血、初めてでした。
そして今回の注射の目玉である留置針。万が一の輸血に備えての留置針の為20Gという極太の留置針を刺されます。
絶対痛いやつ!!!
ストローみたいにちゃんと穴が見えてる位太い・・・。
午前11時頃に留置針を入れるとの事でしたので、既にペンレスの実験済だった私は家から持ってきたペンレスを2時間半前の8時30分に貼りました。
勿論看護師には予め言ってありますし、打つ場所も担当看護師に聞いてます。
そのおかげもあり留置針入れる時のチクっとした痛みはほぼ無に等しい位感じませんでした。
針が長いので針を進めていく時に若干の血管痛はありましたが、全然楽勝。途中で看護師さんが血管グリグリしてきたけど、ぜーーーんぜん楽勝。
あんなに太い針が刺さるのを痛いと思わず受けることが出来て本当に助かりました。ペンレス、もう、神です!!
おわりに
私は何回も打ちまくったプラセンタ注射のおかげで注射慣れしてますが、採血、太い針での点滴、ちょっと変わった部位での注射など、自分が慣れていないちょっと変わった注射の時は事前に病院側に確認した上でペンレスを貼るようにしています。
その方が恐怖心が無くなり緊張によるストレスから解放されるからです。
とはいってもペンレスを用意してくれる病院もあればそうじゃない病院もありますのであしからず。
ー以上です。
参考文献
・『マルホ ペンレステープ18mg』(最終閲覧日:2022年5月14日)
https://www.maruho.co.jp/medical/products/penles/index.html