
こんにちは、ちゅる美(@tyurumi3)です。
2018年からR1ヨーグルトを量産している私がこの疑問にお答えします。
本記事はこんな方におすすめ
- R1ヨーグルトの作り方を知りたい
- 失敗せず作るコツを教えて欲しい
- 本当にR1と同じ菌が作れるのか疑問
R1ヨーグルトは免疫をアップさせる事から花粉症、風邪、インフルエンザ等の予防として人気がありますね。
しかし毎日一つ摂取するとなるとそれなりに費用がかさみ、家族全員分となると家計圧迫につながりますので主婦の間ではR1ヨーグルトを量産している方がちらほらみられます。
SNS等でもよくアップされているので気になっている方も多いのではないでしょうか。
結論を言うと、ヨーグルトメーカーを使えば簡単に量産する事は可能です。しかし明治公式サイトによると、R1が作り出すEPSの量に関しては、製品と同じ量を家庭で作りだす事は出来ない、と書かれていましたので、R1同等の効果は望み薄いのかもしれません。
その点を含めつつ、明治乳業公式サイト、明治乳業公開特許ページを引用しながらR1ヨーグルトの作り方をご紹介します。
目次
ヨーグルト量産による食費削減効果
私は昔から毎朝必ずヨーグルトを摂取しているのですが、ヨーグルトメーカーで量産するようになってから、かなり食費を削減出来ています。
R1を毎日1つ買って摂取した場合とヨーグルトメーカーを使って量産した場合のコストの違いは下記の通りです。
R1を買った場合のコスト
- R1¥120(1日分)
- 1か月:¥3,600
- 1年:¥43,200
ヨーグルトメーカーで量産した場合のコスト
- 牛乳¥280、R1¥60(1週間分)
- 1か月:¥1,360
- 1年:¥16,320
- +ヨーグルトメーカー¥2,980
ヨーグルトメーカーを無しで考えると、量産した方が1年で¥26,880も安くなるんです。
種菌は何もR1でなくてもいいんです。他のヨーグルトでも量産できるので、毎日のヨーグルト費を抑えたいのなら作ってしまった方が良いです。家族が多ければ多いほどおすすめですよ。
初心者には「アイリスオーヤマ」ヨーグルトメーカーがおすすめ
ヨーグルトメーカーは何もヨーグルトだけではなく、甘酒、納豆といった発酵食品を作れる優れもの。健康的な食を楽しみたい方は一台持っておくと便利ですね。
ただ私の場合はヨーグルトだけで使用したかったのであまり多くの機能は不要で、シンプルに簡単操作できるものを探していました。
そこで見つけたのが「アイリスオーヤマのヨーグルトメーカー」。

アイリスオーヤマのヨーグルトメーカー
ヨーグルトメーカーの中ではシンプルな作りなのでお値段も¥2,900前後とお手頃価格。口コミも多かったのでそこも安心要素でした。
牛乳パックをそのまま入れてスイッチをポンポンと押すだけで簡単に操作できるかた機械音痴の私でも失敗せず使えてます。
機械音痴さん、ヨーグルト作り初心者さんにはとってもおすすめのヨーグルトメーカーですよ。
R1ヨーグルトの作り方を公開特許ページより考察
R1ヨーグルトを量産してみようという人にとってまず読んで欲しいのが明治乳業が公表している公開特許ページ。
そこにはEPS(多糖体)を作り出すR1を用いた乳製品の作り方が書かれていました。
多糖産生乳酸菌を利用した発酵乳の作製
NK活性上昇作用を有する酸性多糖体を産生するL. bulgaricus OLL1073R-1を用いて発酵乳を作製した。生乳、脱脂粉乳、砂糖を使用し、SNF9.7%、FAT3.05%、砂糖3.0%に調製した溶液(以下発酵乳Mix)にL. bulgaricus OLL1073R-1、S. thermophilus OLS3059(FERM P-15487)をスターター菌として加え、43℃で発酵を行った。酸度0.7で発酵を終了し、4℃で1日保存することで最終酸度0.78となった。
SNF(Solid Not Fat)は無脂乳固形分、FATは乳脂肪分の事。
ですからこの公開情報を元にすると、無脂乳固形分9.7%、乳脂肪分3.05%の牛乳1リットルを用意し、そこに砂糖30gを入れ、43度で発酵させて4℃で1日保存する事で作れるという事がうかがえます。
とはいえ実際には1リッルの牛乳パックは900mlちょっと位しか入っていませんし、そこに種菌となるR1を入れるとこれまた量が変わってきます。
加えて、私が量産する際に推奨している「明治おいしい牛乳」では無脂乳固形分8.3%以上、乳脂肪分3.5%以上としか書かれていないんですよね。ましてや温度だって正確には測れません。
つまり、この公表情報の通りにR1を家庭で作るのはほぼ不可能ですから、これをお手本としてザックリと作る事になるわけです。

ヨーグルトメーカーを使ったR1ヨーグルトの作り方
それでは実際に私が作っている通りのレシピをご紹介します。
アイリスオーヤマのヨーグルトメーカーを使ったR1(風、ともいえる)ヨーグルトの作り方です。
準備するもの
作るにあたって準備するものは下記の通り。
用意するもの
- ヨーグルトメーカー
- 牛乳
- R1
- アルコールスプレー
- キッチンペーパー
- グラス
牛乳は「種類別」に牛乳、無脂肪牛乳、低脂肪牛乳、成分調整牛乳とかかれたものを選んで下さい。かつ先述した無脂乳固形分9.7%、乳脂肪分3.05%に近いものを選ぶといいです。
私が一番おすすめの牛乳は「明治おいしい牛乳」ですね。なぜなら取り出し口がキャップ式なので作るのも中身を取り出すのも非常に楽ちんだからです。
種菌となるR1はヨーグルトでもドリンクでもどちらでもOKですが、ドリンクタイプの方が混ぜやすく、スプーンも不要なのでおすすめです。
ちなみに我が家では砂糖は入れていません。なぜなら砂糖って雑菌が多く付着しており失敗するパターンがあるからです。私も過去2度失敗してます。
作り方
step
1アルコール消毒
ヨーグルトメーカー、牛乳パック、R1、電子レンジ、自分の手など、なるべく触れるものはアルコール消毒しておきます。ここをしっかり行わないと悪い菌が繁殖してしまいヨーグルトが出来なくなる場合があります。

予めシュッと吹きかけて自然乾燥させるとラク

シュッとしてからキッチンペーパーで拭き取る
step
2牛乳を少し減らす
牛乳は温まるとパックがパンパンになるので少し量を減らします。また、R1ドリンクを投入するのでその分も考えながら減らしてください。私はいつも100ml位減らしています。後で飲めるようにグラスに取っておきましょう。

キャップ式だと本当に楽ちんよ。

だいたい100mlほど減らします。
step
3牛乳をパックごと温める
冷蔵庫から出したばかりの牛乳は冷えているので、このままヨーグルトメーカーに入れてもなかなか温まりにくいです。ですから電子レンジ500wで2分ほどパックのまま温めます。
ほんのりぬるい位になればOKです。季節、室温でレンチン時間が変わるので調節してください。

パックごとレンチンします。
step
4R1を入れて振る
ほんのりぬるくなった牛乳にR1ドリンクを投入します。量は半分でOK。あらかじめマーキングしておくと入れやすいですよ。
蓋をしたらそのまま優しく振って混ぜ合わせましょう。

ラベル剥がしてマーキングするとラク。

なるべく口をつけないように。
step
5ヨーグルトメーカーにかける
温度設定43度、タイマー9時間にセットしてヨーグルトメーカーにかけます。温度、タイマーは季節やヨーグルトのお好みの固さで調節します。何度か作っていくとコツがつかめますよ。
私の場合、夏はすぐ発酵がすすむのでタイマーは8時間にしています。

アイリスオーヤマは操作簡単。

このまま放ったらかしです。
step
6冷蔵庫で冷ます
タイマーが切れたら牛乳パックを取り出して冷蔵庫で冷やします。

キャップ式だから横に倒せる。
step
7完成
しっかり冷えて固まったら、手作りR1ヨーグルトの完成です。
キャップ式だからそのままパックをぎゅっと押せば中身が出てきます。砂糖不使用なのでジャムやはちみつをかけてどうぞ。お疲れさまでした。

そのままニュルっと出てきます。

お好みで蜂蜜やジャムを。
作り方のまとめ
- 牛乳を100ml程減らして温める
- R1を半分入れてシェイクする
- ヨーグルトメーカーを43度、9時間に設定して放置
- 冷蔵庫で冷やす
知っ得!おまけ情報
ちょっとおまけ情報でも付け加えておきますので参考までに。
【おまけ①】牛乳パックの底にたまったヨーグルトについて
このままヨーグルトを食べていると牛乳パックの底にヨーグルトが溜まって取り出しにくい事があります。またパックの内側にもヨーグルトが付着しているので捨てるのがもったいない、かといってパックをハサミで切るのは面倒。
そんな時は、牛乳をコップ1杯程流し入れ、砂糖も少し加えて思いっきりシェイクしてください。
グラスに注ぐと美味しい飲むヨーグルトが出来あがります。
これで無駄と面倒も省けますよ。
【おまけ②】トッピングの蜂蜜について
私はなるべく上白糖を取りたくないので、ヨーグルトを食べる際は蜂蜜をかけるようにしています。
蜂蜜選びに関してはかなりうるさい方でして、良質な蜂蜜を目指してタスマニアまで行き、レザーウッドの蜂蜜やハニーコム(ハチの巣)を大量購入していたほど。
只今愛用中の蜂蜜は、タスマニアの「ミドゥーハニー」と岐阜県加茂郡の永田養蜂場が作った「八百津のはちみつ」。

左:ミドゥーハニー
右:八百津のはちみつ
豊かな花の香りととろける甘さが酸味のあるヨーグルトに非常に合います。
この2つは本当におすすめなので、もしどこかで見かけたら試してみて下さい。
蜂蜜に凝りだしてからはスーパーで売られている中国製のものは一切体が受け付けなくなりました。
手作りR1ヨーグルトは売っているものと本当に同じ?効果はあるの?
R1から菌をもらう事で確かにヨーグルトを作ることは出来ました。
では果たして本当にR1ヨーグルトと同じ菌が存在し、同じように効果が望めるのでしょうか?
明治乳業公式サイトのQ&Aにはこのように書かれていました。
「プロビオヨーグルトR-1を種菌にしてヨーグルトを作ることはできますか?」
プロビオヨーグルトR-1を種菌にしてヨーグルトを作ることはできます。ただし、プロビオヨーグルトR-1の特徴である1073R-1乳酸菌が作り出すEPS(多糖体)の量は、原材料や発酵条件等により異なります。一般家庭ではこの商品と同等量のEPS(多糖体)を作り出すことができないと考えられます。そのため、当社で生産しているプロビオヨーグルトR-1をお召し上がりいただくことをおすすめします。
引用元:明治乳業公式サイト「Q&A」
はい、一応否定はされていますね。家庭でヨーグルトは作れても商品と同じものは作れないという事です。
ですからR1に期待できる菌が入ってないじゃんっと思いがちなのですが、しかしよく読んでみるとそうとも言えないのではないか、というのが私の考え。
この文面にもう一度注目してみて下さい。
「一般家庭ではこの商品と同等量のEPS(多糖体)を作り出すことができないと考えられます。」
同等量っとありますね。
商品と同じEPSの量は作れないけど、作ることは出来るっと私は解釈したのですが、いかがでしょうか?
とはいえ商品を作っている明治乳業さんからしたら、家庭で量産なんかせず我が社の本家R1ヨーグルトを買ってよ!っと思うのは当たりまえですよね。文末に「当社で生産しているプロビオヨーグルトR-1をお召し上がりいただくことをおすすめします。」と書いているわけですし、もし同等量生産できたとしても「できます」とは言いにくいですよね。
家庭でR1ヨーグルトを量産し、商品と同等のEPSじゃなくても多少入っているのであれば、R1ヨーグルトの持つ作用というのはある程度期待できるのではないでしょうか。
実際に有効成分の数を家庭で調べる事は不可能なので真相は分かりません。ですからこの件についてはまだ私自身調査中です。
また良い情報が入れば追記する予定です。
まとめ
R1ヨーグルトは家庭で量産する事は可能。
しかしR1特有の体に良い成分であるEPSの量については商品と同量ではないにしろ、入っていると私は考えます。
仮に入っていなくてもヨーグルトは健康食として是非毎日摂取したい食品ですので、何もR1にこだわることなく、色んなヨーグルトを種菌にして作ってみても良いと思います。
また、家計を抑えられるので手作りヨーグルトはとってもおすすめ。
是非家族の健康生活に役立てて下さい。
ー今日は以上です。