
以前私はこのようなツイートをしました。
・プツプツの尻が尿素20%クリームですべすべの桃ケツになって感動してる。プツプツザラザラの胸元もつるつるになった。尿素の角質軟化作用凄すぎる。常用はよくないから気になった時だけ部分的に使うと◎。メンタームクリームU20は薬局で¥627で買えてコスパ良すぎ。尿素10%より20%の方が私には効いた。
・長年足にあった赤や茶色のプツプツがどーしても気になって職場のDrに相談したら「尿素塗れば?」て言われたので、元々お尻とかに使ってた20%の尿素クリームを塗り続けてみたら完璧じゃないけど大分軽減した。使用したのはコレ。薬局で約¥600。ゴワゴワの乾燥肌や酷い手荒れもツルツルになった。
前から良い成分だとは思っていた「尿素」。実際に使ってみた結果その効果に激しく感動。以来私にはなくてはならないレスキュー的な成分となっています。
という訳で尿素の効果や副作用、ドラッグストアで買える尿素製品の一覧に加え私の使用したレビューを併せて紹介しますので参考にして下さい。
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結論だけ知りたい人向けのまとめ
・配合されている尿素は「おしっこ」由来ではない
・尿素には保湿作用と角質軟化作用がある
・乾燥肌の手荒れ、かかと、膝、肘、くるぶし等の角化症におすすめ
・肌質やバリア機能が低下していると刺激を感じる事がある
・皮膚科でも処方箋として用いられている
・個人的には尿素20%がよく効いてくれた(肌弱い人は10%推奨)
尿素とは
尿素とは…名前を聞くと「おしっこ」を連想させるものですが確かにその通りで、タンパク質が分解する際に生じ、尿として排出される結晶状の成分の事です。
薬や化粧品などに使用する際は実際に人間の尿から精製されたものを使用しているのではなく、二酸化炭素とアンモニアから合成させたものを使用しています。
効果
尿素は元々天然保湿因子として角層にも含まれていて、皮膚の水分を保持しバリア機能を形成するのに役立っています。
角質層に水分を引き寄せて肌の潤いを保つ「保湿作用」のほか、硬くなった皮膚を柔らかくする「角質軟化作用」もある為、
- コチコチ白く角化したかかと
- 黒ずんでザラザラの膝、肘、くるぶし
- 手荒れ
- 乾皮症でカサカサ
などの症状を滑らかな肌に整える効果があり、ボディソープ、クリーム、シャンプーなどにも配合されています。
【尿素の製剤の特徴】
・吸湿して角層に水分を付与する
・角質融解作用がある
・皮膚バリア機能が低下した皮膚では刺激を感じることがある引用元:maruho『保湿剤とは』
副作用
尿素は昔から使用されてきた安全性の高い成分です。
しかしバリア機能が弱っている時に使ったり、もともと肌が弱い方ですと濃度により刺激を感じる事があります。
報告されている副作用は下記の通りです。
- ぴりぴりとした刺激
- 紅斑
- そう痒感
- 疼痛
- 灼熱感
- 落屑
適宜様子を見ながら使用する事が大切です。

尿素は病院でも処方されている
実際の医療現場においても尿素は活躍しており、乾燥肌に対して保湿性の高い親水性軟膏として尿素製剤が用いられています。
- 毛孔性苔癬
- 掌蹠角化症
- 進行性指掌角皮症
- 魚鱗癬
- 老人性乾皮症
- 主婦湿疹の乾燥タイプ
上記の症状に対して、「尿素クリーム」、「ウレパールクリーム」、「パスタロンソフト軟膏」などが処方されています。
※写真はどれも尿素10%ですが20%のものもあります。
市販薬の尿素クリームの選び方
尿素クリームの選び方に関し、ここでは化粧品ではなく先述した症状に対してドラッグストアで市販薬を買う際に限定してまとめておきます。
尿素はだいたい10%配合のものと20%配合のものに大別できます。
後者は第三類医薬品に多くみられる濃度です。
そこまで症状が酷くなかったり、敏感肌で元々の弱い方は10%から使用してみると良いかと思います。
ただ、角質が分厚くてコチコチしているような部位には10%ではあまり効き目がないという口コミが多く散見されますし、私もそう感じています。
製品によっては尿素を主体とし他にも症状に合わせた成分を同時配合している場合もあります。パッケージをよく見て症状に合うものを探してみて下さい。
尿素クリームの市販薬一覧
ドラッグストアで購入できる尿素20%クリームの市販薬(第3類医薬品)を一部ですが一覧にしてみたので参考にして下さい。どれもよく知られている製品なので一度は見た事があるかと思います。
製品 |
製品名 |
その他成分 |
![]() |
メンタームクリームU20 |
グリチルリチン酸二カリウム |
![]() |
ケラチナミンコーワ |
ー |
![]() |
ニノキュア |
グリチルリチン酸モノアンモニウム |
![]() |
メンソレータム |
グリチルリチン酸モノアンモニウム |
![]() |
フェルゼア |
グリチルリチン酸二カリウム |
尿素クリーム「メンタームクリームU20」を使った私の口コミ
いくつかの尿素クリームを使ってきましたが、私が現在使っている尿素クリームは尿素を20%配合してある「メンタームクリームU20」です。この使用感や実感を口コミとして紹介します。

メンタームクリームU20
尿素クリーム「メンタームクリームU20」の効能・効果、有効成分は下記の通りです。
成分 | 分量 | 作用 |
尿素 |
20.0g |
角質軟化作用(硬くなった皮膚をやわらかくする働き)と保湿作用(皮膚をみずみずしく保つ働き)があります。 |
グリチルリチン酸二カリウム |
0.5g |
皮膚の荒れをしずめます。 |
トコフェロール酢酸エステル |
0.5g |
血行を促進して、新陳代謝を高めます。 |
私がメンタームクリームU20を今回選んだ理由は、配合成分の良さとコスパです。
保湿のみならず炎症を抑え、かつ血行を促進してくれるところがポイント高いですね。私はこれを購入した際、お尻と胸元のぷつぷつ、ざらつき、乾燥に悩んでおり、肌全体に赤みがありましたから炎症を鎮める成分が入っている点に惹かれました。
お値段は薬局で¥627だったのでかなりお手頃でした。
身体用ですから顔に付ける化粧品とは違ってべっちょりしています。
汗ばむ季節はたっぷり塗ると不快なので少量にとどめておくとストレスなく使えます。ただ他の製品だともっとギトギト感が強かったりするものがあったので、これはまだマシな方かなと思います。
気になっていたお尻と胸元に1日2回塗布。
だいたい3日位でざらつきとプツプツが滑らかになってめちゃくちゃ感動しました。
調子に乗ってかかとや膝、肘にも塗布。やはり数日で滑らかになっているし肌もしっとりしている。普通のおしゃれなボディークリームにはない効果だったのでさすが市販薬、と感動したものです。
それからしばらくして別の悩みが気になるようになってきました。膝下の赤いプツプツです。見た目はなんとなく毛孔性苔癬みたいな感じ。職場の院長に相談したところ尿素を勧められたのでまたこちらのクリームを塗ってみる事に。
そしたらプツプツが軽減していきました。そのビフォーアフターの写真がこちらです。写真では分かりにくいですがプツプツは赤色です。
完璧ではないもののプツプツが減り手触りも滑らかになって結構コンディションの良い肌になりました。ただ、ずっと常用していると刺激感が出ました(特に皮膚の柔らかい部分)ので、症状がおさまったら塗るのを止めるようにしています。
市販薬の尿素クリームはおしゃれなボディークリームと違ってテクスチャーが特に良いという訳ではないですし香りも基本的にありません。そして市販薬ですから常用する事によって何かしらの副反応が出る場合もあります。
故に通常は普通のボディークリームを、トラブルを治したい時は一時的に市販薬を、というように使い分ける事が大切だと思います。
市販薬である事をお忘れなく。
まとめ
尿素は保湿効果と角質軟化作用を持った成分。
尿素配合のクリームは乾燥肌の手荒れ、コチコチのかかと、黒く硬くなった膝、肘、くるぶしなど、乾燥と角化異常からくる症状を和らげてくれるので一つ常備しておくと何かと便利です。
とはいえ人によっては痒みや発赤が出る場合もありますので使い方には注意が必要。そして症状が酷い時は病院へ行く事をお勧めします。
ー以上です。
参考文献
・maruho『保湿剤とは』(最終閲覧日:2021年6月23日)
https://www.maruho.co.jp/medical/hirudoid/moisturizer/
・日経メディカル『尿素クリーム20%』(最終閲覧日:2021年6月23日)
https://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/drugdic/prd/26/2669701N2091.html
・日本化粧品技術者会『尿素』(最終閲覧日:2021年6月23日)
https://www.sccj-ifscc.com/library/glossary_detail/1229
・日本皮膚科学会『アトピー性皮膚炎診療ガイドライン 2018』(最終閲覧日:2021年6月23日)
https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/atopic_GL2018.pdf
・近江兄弟社『U20クリーム』(最終閲覧日:2021年6月23日)
http://www.omibh.co.jp/products/medical/u20.html